第10回竜一忌
6月7日、大分県中津に向かいました。2004年に亡くなった松下竜一さんをしのぶ「第10回竜一忌」に参加するためです。松下さんが主宰するミニコミ誌『草の根通信』に連載させていただいたのがきっかけですが(1997年1月号〜2002年5月号)、松下竜一という同時代に生きた作家の全著作を読み、お話を交わし、文通するという稀有な体験は、私の人生の宝物となりました。
松下さんの没後毎回出席した「竜一忌」は、自分の生き方をさし示してくれとまでは言わないが、この社会と時代の中で自分がいったい今どこに立っているのか教えてくれる羅針盤の役割を果たしていました。少なくともそれを期待して毎年中津に通ったような気がしています。それも今回が最後となり、北海道から沖縄まで全国から320人が中津市立図書館ホールに集い、2階席もうずめました。
・草の根の会の人たちによるオープニングの歌 ・柳井達夫さんが松下夫妻の日常を歌った『しろつめ草を踏まぬよう』(私のHP「餓鬼者→追悼松下竜一」のページからも聞くことができます) ・映像紹介 ・主催者草の根の会を代表して梶原...得三郎さんの挨拶 ・下嶋哲朗さんの講演「松下センセとお豆腐―どうしてこんなにも懐かしいのか」 ・経済学者 山家悠紀夫さんの「暗闇の思想とアベノミクス」 ・松下さんとの思い出や、全国各地の状況やたたかいを交流するリレートーク ・豊前火力発電所建設反対闘争の「7人の侍」の一人である恒遠俊輔さんの終わりの挨拶で、5時間30分のプログラムを終えました。
その後は、市内の居酒屋を貸し切ってなんと120人が参加した2次会が開かれ、夜遅くまでにぎやかな交流が続きました。
大分県日出生台の米軍射撃訓練反対の座り込み集会で、発言する松下さんの映像がありました。「反対の声を上げよう。反対の声、意思をはっきり表明しない者は賛成の数に入れられる。だから私は、反対の声を上げるために日出生台へ来る。みなさん、反対の声をはっきりと上げましょう。」「(こんな少数者が集まって)効果があるのかどうかは、自分に問いません。自分の気持ちに素直に従ってきています」(映像からの私の聞き取り)。今まさにこの言葉が私たちに向けられているのだと、胸に刻む思いで聞きました。
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